「マスゴミ」対「ネットの真実」

クリスマスを目前に控え、9日から10日間ほどX'mas前哨戦の仕事が一段落した中、
「マスゴミ批判」がこの国にとって「百害あって一利なし」である理由、という記事に目が止まった。

2ページ目に下記のような記述がある。
たしかに、マスコミには様々な問題がある。インターネットのおかげで、こうした問題に焦点が当たったのも事実だろう。

とはいえ、ネットに真実があるかといえば、それも甚だ疑問だ。ここまでネットの影響力が大きくなった以上、ネット側の問題にも焦点を当てなければなるまい。「マスゴミ」対「ネットの真実」の図式は、あまりに牧歌的すぎる。

たしかに、ここ最近、ネットの充実によってマスコミの問題点やその「うそ」や「ほんとう」の情報の見極めがしやすくなって来た気がしていたが、一方で、読者を混乱させる「おとり」の記事も増えている。

自分はかって、86年にマックユーザーになって以降、周りはMS-DOSWindowsユーザーが圧倒的に占める中、20年ほど、自分が所有するアップル機の日本語情報がほとんどない環境で、シェアーが大きい側が「正義」であるかのような「勘違い」を撒き散らす中、海外情報や対比による確認などで、何が正しい方向性かを見極める技を身につけてきた経験がある。

そのことによって、20世紀末に倒産の声も聞かれたアップル社から離れることもなく、冷静に構えていた自分がいた。今回、ヒラリーの勝利が間違いないと思わされた結果が、トランプ勝利に予想外との声も聞かれたが、昨年からトランプ勝利のシナリオを述べる多数のブログも参考にしていて、最終コーナーでの必死な綱引きはあるとしても、早くからトランプ勝利は高いと友人にも話していた。

そういった経緯から、今回の記事から、一般の人が「マスコミ」と「ネット」の正否を判断したり、あるいは、「うそ」の情報を見極めるまで、幅広い情報収集と判決(判断)する能力がどこまで高められるかは個人差はあるものの、上記の記事の最後に述べられる、課題先進国の日本は、いち早く「ポスト真実」社会を脱して、世界に範を示しうる立場にある。これは千載一遇のチャンスではないか。ぜひともこの道に進むべきである。

世界は、相次ぐ炎上騒動や口汚いコメント、検索汚染やデマニュースなどに辟易している。もしその改善に成功すれば、日本は、本当の意味で世界から「スゴイ!」と賞賛されるかもしれない。、という筆者の思いに応える人々ができるだけ生まれなければ、情報を操る「彼ら」を負かすことはできないだろう。

アクセスカウンター