「孫子」五種類の間者から見えるこれから

 紀元前500年頃の「孫子」と呼ばれる書物に書かれた話しにあるスパイの活動を、現在の中国共産党が応用して、コロナやウクライナ騒動を巻き起こし、世界各国を支配しようとしているらしい。
 ・・・そこで登場したのが「孫子の兵法」である。「戦争書」とはいっても「孫子の兵法」は「戦争自体を自己目的化することを」戒める書である。戦争という現実圧力を受けて、その外圧に主体的に立ち向かうとしても、戦争そのものを目的化することは国家の財政的衰弱を招くものとして否定し、戦うよりも諜報その他の手段を持って、「なるべく戦わずして勝つ」ことを推奨する。その最善の策として「諜報」を説いているのである。
孫子の兵法」では、神や経験や統計にたよるのではなく、人間(スパイ=諜報)を使って敵の情報を集めていることを以下のように分類し使い分けている。
 第一に『郷間』
 第二に『内間』
 第三に『反間』
 第四に『死間』
 第五に『生間』
 この五種類の間者を同時に使っていても、誰もその事に気付かない様にできるのが、間者を用いる達人とされている。この達人は国の宝と言っても良い。

 郷間とは、敵国に住む人間を間者にすることである。
 内間とは、敵国の役人を買収して間者にすることである。
 反間とは、敵の間者を寝返らせて自国の間者にすることである。
 死間とは、偽りの情報を敵国内に流す間者で、
   こちらの望む行動を敵自ら取らせようとするのである。
 生間とは、敵に潜伏しておいて生きて情報を持ち帰る間者である。
 だから、全軍の中で総大将と最も親しい者は間者であり、間者よりも重く褒賞される者はなく、間者より重要な秘密はないのである。

 洞察力に優れていなければ情報の真偽が判らないから間者を扱う事はできないのである。仁義がなければ情報の大切さも判らないから大金を叩いて間者を扱う事はできない。微妙な配慮ができなければ、確実な情報収集ができずに敵に悟られてしまうから、間者を扱う事はできない。
 間者は常に秘匿であり、その間者を使わない国などはないのである。
 こちらの間者の情報が未然に流れた場合は、その任務に当たった間者と、その情報をもたらせた者を、全員殺すべきであるとしている。
 五種類の間者の運用により、敵情を収集できるのであるが、一番の要は『反間』であるとしている。
この時代にすでに情報は「力」ととらえているのが「孫子の兵法」のすごいところでしょう。
また「孫子の兵法」の言葉として、「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」というものがあります。

このような発想自体「集団意識の残存」があってこそ可能なものであり、自分が生き残るためには集団なんてどうなってもいい、というヨーロッパ的発想からはでてこないものだ。
その現在進行形の様子が下記に・・・
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