預金封鎖の話し

次の

indeep.jp

ーーーからの一部転載

ちなみに、前回、日本で預金封鎖がおこなわれたのは戦後の昭和21年のことで、「金融緊急措置令」という法令が発令され、その約2週間後に、 それまでの紙幣は一切使用できなくなっています。 法令の内用はおおむね以下のようなものです。

昭和21年2月16日 金融緊急措置令 (金融封鎖令) 現在流通している紙幣の通用は3月2日限りとする。 新紙幣と旧紙幣の交換期間は2月25日から3月7日までとし、交換限度は一人につき100円。それ以上の旧紙幣は預金として封鎖。 封鎖預金からの現金引き出しは、一ヶ月につき世帯主300円、家族一人につき100円とする。 臨時財産調査令によって、3月3日午前0時現在で財産調査を行い、財産税算定の基礎とする。 この際の預金封鎖については、2015年に NHK が唐突に、「“預金封鎖”の真実」という番組を放映したことがあります。私は偶然これを見ていました。

今は、この「“預金封鎖”の真実」という番組は、すでに NHK のウェブサイト上にも痕跡は残っていません。 この番組の内容に関しては、以下の過去記事で少しふれています。 カルバナクの衝撃 : サイバー攻撃での世界の金融システム崩壊が早いか、それともNHKが特集した「預金封鎖」がそれより早いのか

この番組でわかったことは、この時の預金封鎖の日本政府の目的は、 「預金封鎖の間に、国民の財産(現金、不動産など)に高い税率(税率90%)をかけることにより、徹底的な財産の没収を行って、国の借金に充てるということ」 だったことが『日本銀行職場百年史』に記録されている、この時の大蔵大臣だった澁澤敬三氏の言葉により判明するのです。戦争により極端に悪化した財政を立て直すために「税金という名目」で、国民の財産の 90%を徴収するという手段だったのですね。 そして、この番組では、日本の債務の状態は、この NHK の番組が放映された 2015年の時点で「すでに昭和 21年よりずっと悪い」と報じていました。つまり「いつ預金封鎖が起きても不思議ではない」と NHK は述べていたのです。

アクセスカウンター